EHSパフォーマンス指標 | Boehringer Ingelheim JP
EHSパフォーマンス指標
Environment Health and Safety (EHS:環境・安全・衛生)に関する入手可能なパフォーマンス指標を要約しました。
グローバルのEnvironment, Health & Safety(EHS)部門は、ベーリンガーインゲルハイムにおける環境面のサステナビリティ、職場の安全衛生活動の展開や実行、追跡調査をリードしています。EHS部門は、すべての事業部門やグローバルおよび各地域のパートナーを網羅するグローバルネットワークを通じて、グローバルレベルで環境や安全のパフォーマンスの最適化に努めています。
ベーリンガーインゲルハイムの環境面のサステナビリティを推進する取り組みの柱である「MORE GREEN」と、それに伴うカーボンフットプリントやきれいな水、循環型経済と資源利用に関するイニシアティブ、職場の安全プログラム「BE SAFE」は、私たちの Sustainable Development for Generations(世代を超えた持続可能な開発) のフレームワークの一部です。これらの活動を通じて、私たちは140年にわたる旅路のなかで、持続可能性を高め、温室効果ガス排出量やエネルギー資源の使用量、ウォーターフットプリントを大幅に削減し続けています。
私たちは2030年までに、事業活動(Scope1およびScope2)においてカーボンニュートラルを実現し、科学的原則に則って事業活動を脱炭素化することにコミットしています。特に水不足の影響を受けている事業所におけるウォーターフットプリントをさらに削減し、事業を展開している地域社会できれいな水を守ります。また、事業全体の埋立廃棄物量を削減し、新製品にエコデザインとグリーンケミストリーのコンセプトを適用することを目指しています。
さらに、私たちは従業員とパートナーのために安全な職場を確保することに特に重点を置き、2010年に「BE SAFE」プログラムを設立しました。このプログラムを通じて、事故や災害、労働衛生上のリスクを防止することで従業員の長期的な健康維持に努めています。
環境や職場における健康と安全へのコミットメントに関するパフォーマンス指標は、ベーリンガーインゲルハイムのグローバルや地域のEHSチームによって収集・管理されています。以下のデータは、ベーリンガーインゲルハイムの環境面の持続可能性と安全性に関するコミットメントの達成に向けたグローバルレベルの取り組みの進捗を表したものです。すべての指標は数量ベースで、2010年または2019年を基準年としてグローバルの売上高(売上高指数)に対して正規化されています。グローバルな温室効果ガス(GHG)排出量は、温室効果 ガスプロトコル に従い算出されています。
2023年サマリー:ベーリンガーインゲルハイムの環境保全
ベーリンガインゲルハイムは2023年、ビジネスの成功を収め、グローバルレベルで製品の生産量を増加させる最中、事業における温室効果ガス排出量を2019年と比較して36%減少させました。
私たちの脱炭素化目標は、産業革命前のレベルと比較して地球温暖化を1.5度に抑制するというパリ協定とScience-Based Targets イニシアチブ(SBTi)が定める目標と一致しています。2023年、私たちの科学的根拠に基づく排出削減目標(Scope 1、2、3)は、SBTiにより承認されました。
二酸化炭素排出量削減のための戦略的施策はすべて、環境面のサステナビリティの取り組み「MORE GRREN」に基づきグローバルレベルで検討され、現地の要件等を考慮して各事業部門で実施されます。さらに、バリューチェーン(Scope3)における二酸化炭素排出量を削減するために、サプライヤーエンゲージメントプログラムと再生可能電力へのアクセスを増やすためのプラットフォームを導入しています。カーボンニュートラルプログラムの一環として、当社のグローバル全体の生産・研究開発拠点のうち7拠点(ドルトムント、カトリーネホルム(ドイツ)、ゲインズビル(米国ジョージア州)、サン・クガ(スペイン)、上海(中国)、フォルノヴォ(イタリア)、パウリニア(ブラジル))がカーボンニュートラルな拠点として認定されています。
全エネルギー消費量は、事業が着実に成長し生産量が増加のなかにおいても、2019年以降同水準で推移しています。その結果、この期間に売上高により正規化したエネルギー消費量を全体で26%削減しました。さらに、再生可能エネルギー源から購入する電力の割合は70%以上に増加し、再生可能エネルギー発電を利用する拠点は拡大しました。これには、ドイツのインゲルハイム・アム・ラインにある本社で2023年8月に稼動した1.2MWの太陽光発電所と2024年に本格稼動する新しいバイオマス発電所の2つのパイロットプロジェクトが含まれます。
ベーリンガーインゲルハイムは、環境面のサステナビリティを重視し、グローバル全体でMORE GREENに貢献する大規模なグリーンプロジェクトに、さらに1億3,000万ユーロを投資します。この投資により、2020年から新たに65以上の環境面のサステナビリティを推進するプロジェクトが開始されます。低炭素技術やソリューションを促進するため、ベーリンガーインゲルハイムは、投資に対してCO2排出量1トン当たり100ユーロのインターナルカーボンプライスを導入しています。
現在、避けられない温室効果ガス排出は、 ClimateSeed や世界各地の現地パートナーとの協力のもと、認証された森林再生や生物多様性、地域コミュニティのプロジェクトを通じて部分的に相殺されています。
2019年と比較すると、埋立廃棄物を大幅に削減することができました。これは、当社の事業慣行における循環性の向上と、埋立廃棄物ゼロ(ZWTL)認証に向けた取り組みの成果です。ドルトムント(ドイツ)の生産拠点は、当社においてTÜV Rheinlandの「埋立廃棄物ゼロ」認証を取得した3番目の拠点となりました。また、上海(中国)とサン・クガ(スペイン)の拠点は再認証を取得しました。バリューチェーン全体における一部の製品の環境への影響は、製品環境フットプリント(PEF)とライフサイクルアセスメント(LCA)の手法を用いて評価されています。
エネルギー消費量と同様に、総消費水量は2019年以降同レベルを維持しており、純売上高に正規化した消費量は継続して減少傾向にあります。2023年には、基準年となる2019年と比較してマイナス27%と過去最高の減少率を記録しました。水保全の取り組みについては、2023年にPromeco(メキシコ)の拠点がAWS(Alliance for Water Stewardship)規格の再認証を取得しました。サン・クガ(スペイン)の拠点はカタルーニャ地方の深刻な水危機に対応するため、その実施を正式に開始しました。さらに、APIの環境中への排出をなくす取り組みのClean Water Indexは、2023年に64.6%(2022年は43.1%)という最高値を更新しました。
労働安全衛生:労働災害の削減
2020年には、COVID-19の大流行とそれに伴う多くの従業員のリモートワークへのシフトに伴い、労働災害が大幅に減少しました。しかし、従業員が職場での勤務体制に戻るにつれて、2021年には労働災害件数がわずかに増加し、2023年には同水準を維持しました。こうした変化のなかでも、当社は2019年以降、労働災害を21%削減することができました。この成果は、交通安全や人間工学、リスクへの意識、安全のための取り組み「BE SAFE」などを通じた継続的な労働安全衛生イニシアチブによりもたらされたものです。
各指標は以下の通り:
- 温室効果ガス排出量(GHG)
- エネルギー
- 廃棄物
- 水
- 事故
温室効果ガス(GHG)排出量 Scope1 & 2
| 2019(BY) | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| GHG排出量 Scope1[1.000トンCO2e] | 289 | 276 | 280 | 280 | 295 |
| GHG排出量 Scope2[1.000トンCO2e] | 273 | 165 | 99 | 71 | 66 |
| CHG排出量の相殺(Scope1+Scope2)[1.000トンCO2e] | 0 | 0 | -31 | -62 | -75 |
| GHG排出量指数(売上高に対する正規化)[%] | 100% | 76% | 62% | 49% | 48% |
温室効果ガス(GHG)排出量 Scope3
| 2019(BY) | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| GHG排出量 Scope3[1.000トンCO2e] | 3.801 | 4.066 | 4.081 | 4239 | - |
| CHG排出量の相殺(Scope3)[1.000トンCO2e] | -40 | -74 | -17 | -9 | -38 |
温室効果ガス(GHG)排出削減率(%)
| 2019(BY) | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| GHG排出削減量(絶対値)[%]の推移 | 0% | -21% | -33% | -37% | -36% |
| GHG排出削減量(売上高に対する正規化率)[%] | 0% | -24% | -38% | -51% | -52% |
エネルギー消費
| 2019(BY) | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| エネルギー消費[GWh] | 2.035 | 1.907 | 1.991 | 2028 | 1.986 |
| うち、再生可能エネルギー[GWh] | 183 | 303 | 547 | 652 | 560 |
| エネルギー消費指数(売上高に対する正規化) | 100% | 93% | 92% | 80% | 74% |
再生可能エネルギー電力の購入割合
| 2019(BY) | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 認証された100%再生可能エネルギーの購入電力[%] | 4% | 37% | 59% | 68% | 75% |
| その他の購入電力[%] | 96% | 63% | 41% | 32% | 25% |
廃棄物埋立
| 2019(BY) | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 埋立廃棄物[トン] | 5796 | 3213 | 2588 | 2060 | 2210 |
| 廃棄物埋立処分指数(売上高に対する正規化)[%] | 100% | 72% | 52% | 56% | 62% |
廃棄物発生率(%)
| 2019(BY) | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| リサイクル/リユース率[%] | 59% | 58% | 54% | 57% | 59% |
| 廃棄物エネルギー化率[%] | 18% | 24% | 25% | 23% | 23% |
| 廃棄物埋立率[%] | 7% | 6% | 9% | 10% | 6% |
| 廃棄物焼却率(熱回収なし)[%] | 13% | 10% | 10% | 9% | 10% |
取水量
| 2019(BY) | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 水消費量[百万m3] | 6,3 | 6,3 | 6,1 | 6,3 | 6.2 |
| 水消費量指数(売上高に対する正規化)[%] | 100% | 96% | 88% | 78% | 73% |
労働安全衛生
| 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 労働災害 | 156 | 97 | 114 | 116 | 123 |
| 業務上の死亡事故 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 労働損失日数 | 3964 | 1.346 | 2.150 | 2.120 | 1958 |
| 事故頻度率(AFR) | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 |
| 事故重大度率(ASR) | 44 | 15 | 23 | 23 | 21 |